慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

ブログ終了のごあいさつ

 知人の大半が卒業してしまわれたので、12月31日をもちましてブログの更新を終了したいと思います。ブログはそのまま残しますが。
 書き残したことについては、12月31日までに書きたいと思います。gmailtwitterはそのまま生かしていますので、何かありましたらそちらまで。
 下手に奨学金を申し込んでしまって二進も三進もいかなくなってしまう前に、このブログが救いとなることを心より祈ります。
(この記事は19日に書きました。)

大角政子さんを偲ぶ会

 2016年の1月30日、大角政子さんを偲ぶ会を行う予定としています。私斎藤は、その会で重要なお役をいただくこととなりました。
 2008年の夏、初めて科目試験を受けた日のこと、私に初めてお声をかけてくださったのが大角さんでした。とても気さくな方で、誰とでも仲良くなってしまう方でした。大阪慶友会在会中は、とても親切にしていただきました。
 大角さんは癌で他界されました。気付いた時は体の様々なところに転移していました。他界された当日、私は知人からそのことを聞いたので、それまで癌であることを知りませんでした。「体調をわるくされたのかな?」となんとなくは感じていましたが。

 大角さんは誰に対してもとても優しくしてくださった方でした。それだけに、他界後は「大角さんと出会わなければ、これほどつらい思いをすることはなかったのに」とまで思いました。
 私は前夜祭(お通夜)の前から早くに教会に行きました。道を迷っても困らないため、万が一駐車場にとめられず困ることをなくするためです。
 幸い道に迷うことも駐車場も確保できなかったので、かなり早くにつきました。教会の方に挨拶に伺ったところ、先にご遺体を見させていただくことをお赦しいただき、対面し私は号泣しました。
 その後、前夜祭にて、別の教会で神父をしておられる次男の方の説教を聞きました。ここでは書くのは差し控えますが、これまで紆余曲折を経た「小さな巨人」という別称にふさわしい、かなり精神力の強い女性であったことを確信するたくさんのエピソードを聞きました。
 私はこれほどまでに感動的な前夜祭を経験したことはありません。前夜祭を終え、私は大角さんと出会えてよかったと確信しました。大角さんは家族葬にされるおつもりだったそうですが、息子さんなど親族の方々が、誰もが来られる前夜祭にされました。グッジョブです。
 これを読んで偲ぶ会に参加したいという方はメールをください。場所など詳しいことが決まりましたら、こちらから改めてメールを送ります。多くの方の参加をお待ちしています。
(この記事は、12月20日に書きました)

卒論の手順…批判

(3)筆者の主張に対して切り込み口を見つける
 ただ先行文献を理解するだけでは卒論にはなりません。卒論がどのようなものかと言いますと、このようになっています。

1.先行文献について、明らかにされ尽くしていないこと、納得いかないこと、反発したいことなどを発掘する。そして、それを疑問の形で提議する。

2.それに対して自分なりの答えを主張する。

3.自分の答えが正しいことを、さまざまな文献を用いて証明する。

 例えば、過去の偉人の議論に対して、「これって、本当なのかな?」、「言ってることはわかるけど、説明が不十分ではないかな?」、「いや、自分はそうは思わない」、「昔はそうだったかもしれないけど、今は違うよね」、「今は昔とでは時代が全く違っているけれど、昔の主張が(部分的にもしくは全体的に)今でも通用する」…そういったことが見つかれば、卒論はほぼ完成です。
好ましくないことは、誰もがやりがちなことなんですが、自分がたんに調べたこと、勉強したことを書くことです。もちろん、いろんな文献を調べることは大事です。でも、「疑問→答え」という核のない論文は支離滅裂なものになってしまいます。疑問を見つけて、それに答える、という作業をしないと、卒業できないか、修業年数ギリギリの卒業になってしまいます。
学業は、もちろん努力も大切ですが、それと同じくらいにセンスも大切です。いろんな論文を読んで、良い論文の特徴はなにかを追求することで、センスが磨かれるのではないかと思っています。

卒論の手順…先行論文

 多くの方は、秋の卒論指導を終えられたことと思います。卒論指導を受けて卒論が進んだのならばそれで良いのですが、中には卒論の進め方が余計に分からなくなって、さらに深い渦の中に入って行ってしまっている方もいるんじゃないかと思います。
 以下は1年以上卒論指導を受けているが、まだどんなことについて書けば良いのか分からないという方に向けて書きます。

(1)先行文献を見つける
 卒論を書くにあたって、一番大切なのが先行論文を見つけることです。一冊ないし二冊、自分の軸となる本を見つけましょう。たくさん本を読んだ上で絞っていくと良いと思います。
 これまでレポートを書き続けてきたわけですから、それなりの読書力は持っていると思います。卒論でこれまで読んだことのない文献にチャレンジしてみるのもいいですが、これまで受けてきた科目試験の中で関心が持てた本があれば、それについて書いてみるのも手だと思います。
 卒論は時間との戦いです。主婦や社会人学生の中には時間を気にせず書ける方はいますが、それ以外の方、とりわけ18、19で慶應通信に入ってしまった方にとっては「修業年数の許す限り頑張る」というわけにはいかないと思います。中途半端に勉強を続けてしまうと、25歳くらいになって、「こんな歳になったけど卒業が見えてこない。…焦る!」ということになってしまいます。
 なるべく早く書き上げる、そのために自分の論文のベースとなる先行文献を早いうちに決めてしまいましょう。

(2)絞った本をさらに読み込む
 前に、卒論1年目の方(以下A氏とする)から「卒論でこんなことを書きたい」というのを見せてもらいました。私よりも若い平成生まれの方です。早く卒業して良い就職に繋げたいところです。
 見せてもらっての感想ですが、彼も含め卒論を書き始めて年数の浅い方は「この本について書きたい」という思いは強いですが、本の読み込みが足りないように感じます。「卒業するのならば、かっちりした本を読みたい」という気持ちはある。にもかかわらず、そうした本を読は決して易しくないので読みきれない。筆者の主張したいところではなく、文献の中で自分でも読める簡単な箇所にどうしても目がいってしまうという状態になってしまいます。
 そうした状態が続く限り、卒論は進みません。「筆者は一体何を主張したいのか」ということを理解するために、文庫本(ちくま新書講談社新書etc...)など早わかり本などを活用しつつ、読み進めていきましょう。

インナーチャイルド

 数年前、ある方が本人のブログに「慶應通信には、歪んだ政治的思想を持っていたり、メンタルを病んだ学生が多い」というようなことを書かれていました。
 アメ○ロの慶應通信グループには「民主党なしで暮らしたい」と書かれた紙を持った写真を顔写真にしている子や、書いていることから明らかに精神的に良くないことがわかる子がいたので、さもありなんという感じです。匿名掲示板には人生の手遅れさんたちが屯(たむろ)しています。
 ところで、このブログにメールを下さる方の中にも、ときどきメンタルを病んだ方がおられます。多くは、子供の頃のつらい思い出が大人になった今になっても癒されることなく、そのまま引き摺っている感じが見受けられます。慶應大学を出ることで、なんとかして周りから出遅れてしまったのを取り戻したい、といった感じでしょうか。
 今でも癒されない過去のトラウマを、心理学用語で「インナーチャイルド」と言うそうです。私自身も過去に酷い思いをしたことが何度かあり、その克服のために苦心しております。子供時代がつらかったので、昔と同じ環境で子供を育てる気持ちになれないため、子供は要らないと公言しております。
 子供時代はあまり良いとは言えない環境の中、無理やりいろんなことを強いられてきたと思います。
 今では、その劣悪な環境を構成してきた人たちが次々と人生を破綻させているのを見て、「過去の自分は頑張った」と思うようにしています。
 つらい過去を思い出してしまったときは、何かしら過去の頑張ったことを思い出して自分で褒めてあげてみてはどうでしょうか。

断捨離生活(2)

 ご無沙汰しております、斎藤です。このたび、twitterを非公開にしました。でもフォローは受け付けておりますので、一般の大学生・通信大学生であることがわかれば、こちらもフォローさせていただきます。
 さて、私は改めて英語の勉強を開始しました。数年前から勉強をすると言い続けていたのですが、ようやく重い腰が上がりました。腰を上げるのに4年ほど掛かったと思います。
 英語の勉強に取り組めるようになったのは、断捨離のお陰です。私は2月からコツコツと本の断捨離を行っています。まずは慶應通信大阪府立大学大学院で使ったテキストを裁断機で裁断し、スキャナに掛けてデータ化し、パソコンに入れました。そして、公務員予備校テキスト、自己啓発書、漫画…と次々とブックオフで売ったり、裁断・スキャナ掛けをしていきました。
 その過程で、いろんなものを諦めました。まず漢字検定朝鮮語検定についてはもう勉強しないと決めました。漢字については日常生活で今のままで漢字が書けなくて困ることはないし、朝鮮語は韓国に行ってもそれほど使うことはないからです。たいていみんな日本語が喋れるので、ハングルが読めれば旅行には困りません。観光系の大学院を受験するのも諦めました。新しいことを始めても時間の無駄だということを自覚しました。
 その代わり、TOEICスコア800点と簿記3級は確実に仕留め、あわよくば簿記2級を狙っていく心構えでいます。
 「もったいない」と思ってそのままにしていたモノたち。思い切って捨てることで、思考がスッキリとします。

志望動機+書評が書けない場合

 そろそろ合格通知が来ていると思います。合格された皆様、おめでとうございます。これからが本番ですが。
 さて、これを見ている方の中には、10月に入学を考えていたけれど、志望動機や書評が書けなかった、という方がおられると思います。慶應通信は、入学してからが勝負ですので、入学するにあたって志望動機+書評はなんとしても書き上げたいところです。書けば、たいてい通ります。6人に1人が落ちるレベルです。
 ところで、これを見ている方の中には、志望動機+書評が書けなかった、という方もおられることかと思います。「完全なものを書きたかったけれども、なかなかそれができなくて…」といった感じでしょうか。そういった状態のときは、「現時点では入学する力がない」と考えた方がいいと思います。でも、心配はいりません。半年間で勉強すればいいのです。
 ただ、学士入学・特別入学でない普通入学(高卒)の方に関しては、私は別の通信制大学通信制短期大学で勉強された方がいいのかなぁ、と思っています。
 慶應通信の卒業率は(今はわかりませんが)10%程度、卒業年数はおよそ9年だったと思います。これは、学士入学も含めてです。ですので、作文力が低いまま入学しても結局中退するだけでは…と思うのです。
 別のやさしめの通信制短大で修行して、準学士の学位をもらってから慶應通信に特別入学した方がいいと思うのです。特別入学は、いくらかの単位が免除されます。慶應通信に入って、2年たつけど単位が10も取れていない人はたくさんいます。
 ですので、志望動機や書評が書けなかった人は、別の通信制短大で修行してから慶應通信を目指してみては?と思います。