今日は論文のためのおすすめサイトを紹介します。
『読書猿Classic: between / beyond readers』
何かインプットしたら、アウトプットすること。
アウトプットを予定して、思い描いて、インプットは行うこと。
メモでも日記でもブログでもレジュメでもレポートでも論文でも著作でも隣の人に話すのでもいいから、吐き出すこと。
ちんぷんかんぷんでも本の内容をレジュメにまとめ、お馬鹿同士トンデモな議論をやり、なんとか書き上げた論文モドキを投稿して無理解極まる査読者とやり取りすること。
でないと、アタマの中にも、手の中にも、何も残っていないことに気付くことになる。
「ああ、そんな本(あるいは、そんな話)、前に読んだな(聞いたな)」でおしまいになるだろう。
アウトプットは、できればインプットと同じ水準のものがいい。
たとえば論文を読むなら、論文を書くつもりで読むこと。
そうなると内容を得るだけでは済まなくなる。
・どういった構成で書かれているか?
・どんな決まり文句や、つなぎの言葉が使われているか?
・主張を支えているものは何か?
・データはどうやってつくられたのか?
・それにはどれくらいの時間とリソースが必要なのか?
・どの参考文献から、どんな一節が引用されているのか?
といった「こまごました」こともチェックすることになる。
何もかもを一度に読む取ることは難しいのなら(確かに難しいことだ)、内容が理解できたと思う論文を、今度は「書き手」の立場から再度(多分、繰り返し)読み返すこと。
だから読むのなら、再読に耐えるようなものがいい。
行なうのは、論文のリバース・エンジニアリングだ。
とことんバラバラに分解して、分解・解析の結果は、自分がすぐにでも利用可能なようにストックしておくこと。
最初は手間がかかるが、すぐに役立つ。
論文を早く(そして速く)、そして深く読みこなせるようになる。
実際の論文は、「研究法」「論文執筆法」で説明されているような、お行儀の良いものばかりではない。
錯誤もゴマカシもある。テニヲハが変なものまである。「真似すべきでない」ことも、ストックしておくこと。
悪い例は自覚的でないと、自分もしでかすことになる。
「100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い 」
『insource』
02-2.説明文(「詳細内容」)の構成
説明文(「詳細内容」)にも、同じような三角形のピラミッド構造があります。 「見出し」は「小見出し」の要約、「小見出し」は「説明文」の要約というように、 ここでも、下位の文章を先に書いて、徐々に上位の見出しをつけていく作業を 順々に実施していけば、詳細内容を楽に書くことができます。
【詳細内容の構成】
1.見出し(小見出しの要約、10字〜15字ぐらい)
2.小見出し(文章の要約、15字〜20字ぐらい)
3.説明文(小見出しの内容の説明)
「上司が“唸る”報告書 の書き方」
『発声練習』
悪循環はこうやって深まっていった。
1.学生がテーマ選択時に比較的難しい(試行錯誤が必要となる)テーマを選ぶ
2.研究に取り組むうちに問題にぶつかるが、「これぐらいの問題は自分ひとりで解決しないといけない」と思い、一人で悩む
3.ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。学生は、表面上は明るく傷ついていないように返すが、内心傷つく
4.教員や先輩は「わからないことがあったらすぐに質問しなさい」と学生に伝える
5.でも、学生は「これぐらい乗り越えられないといけない」と思い、なかなか質問できない。
6.また、ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。
7.再び、教員や先輩は「わからないことがあったらすぐに質問しなさい」と学生に伝える
8.学生は、質問したらこれまでの自分の努力が無駄になるような気がして(あるいは負けたような気がして)質問できない
9.学生は、今までよりもいっそう研究にいそしむ
10.しかしながら、質問をしないので、教員や先輩から見ると意味のない部分に時間を費やしてしまう
11.当然、ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。
12.学生としては、自分にできる限界まで研究をしているのに評価されないので、自分に対していらだつ
13.学生は、今までよりもいっそう研究にいそしむ(場合によっては、通学時間が無駄だと思い自宅で研究するようになる)
14.10から繰り返す
15.ある日、限界を超えてしまい学生は「自分はダメなやつだ」とつぶやき、大学から姿を消す
「卒業研究・修士研究時の悪循環を防ごう」