慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

倫理学(1)

今日の内容は倫理学のレポートです。
どのような文献を読んだのかについては、「テキストの読み方(1)〜(4)」を見てくださればと思います。

倫理学
はじめに
 このレポートは、アリストテレスとカントという二名の偉大な思想家の持つ思想について説明することである。この二人の思想のスケールが余りにも広範かつ深遠なものであるため、ここですべてを書ききることはできない。そこで、ここでは「善さ」や「徳」といった倫理に関することに焦点を当て、記述を行いたい。ここではまず第1章でアリストテレスに関して、そして次の第2章でカントの思想について説明を行う。


中略


さいごに
 以上において、アリストテレスとカントの思想について述べてきた。両者はともに、理論理性(知)、実践理性(意)、感情的部分(情)というものを、自己の倫理観を明らかにするために用いた。しかし、アリストテレスが理論理性を最重視したのに対し、カントは意を重視したという点で異なっている。アリストテレスは外的世界、表象界にあるものを正確にとらえるために理論理性の働きを重視し、観想(テオーリア)を行う生活を推奨した。それに対しカントは、因果の連鎖にあって自由の認められない社会とは別個に存在する理性の世界で行われる、実践意志に基づく行為が人々に求められていると説いたのである。


■ 参考文献
小泉仰『倫理学』1988、慶應義塾大学出版会
中島義道『カントの読み方』2008、ちくま新書
新田孝彦『入門講義 倫理学の視座』2000、世界思想社
ノーマン、リチャード(塚崎智、石崎嘉彦、樫則章 訳)『道徳の哲学者たち』2001、ナカニシヤ出版

あとで、倫理学合格のためのフローチャートとか作っていきます。
そんでもってこれから、卒論対策とか日記とか書いていきます。