慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

政治学(1)

 今日は政治学について思ったことを書いていきます。しかし、手元に資料がないため、詳しいことは書けません。ですので、この回も話半分で見てください。
 このレポートで大切なのは、テーマ設定です。課題は、いろんな国の政党制の比較です。ですが、どの国とどの国を比較するか、比較の対象を何ヶ国にするかによって、書く内容は違ってきます。
 一つ目の方法としては、2つの国を比べるパターン。例えば日本とアメリカ、日本とイギリス、アメリカとイギリスみたいな感じです。日本とアメリカの政党システムは大きく異なっています。アメリカが二党制(共和党民主党)に対して、日本は多党制です。説明は不必要だと思いますが、自民党民主党社民党共産党などたくさんの党があって、それが連立内閣を組織することで内閣を運営しています。
 二つ目の方法は、一党制、二党制、多党制という観点からの比較です。一党制の国には、中国、北朝鮮シンガポールなどがあります。二党制の国は、先ほど述べたアメリカやイギリス(保守党・労働党)が代表的です。そして多党制の国は、日本、韓国、イタリア、ドイツ、北欧諸国なんかがそうです。
 しかし、同じ党制をとっていても、内実は大きく異なります。同じ一党制の国でも、北朝鮮シンガポールでは大違いであることは明らかです。シンガポールが国力を増大させているのに対し、北朝鮮は衰退の一途を辿っています。シンガポールの一人当たりのGDPは、すでに日本を越えていると思います。しかし、北朝鮮はこの前のデノミネーションで、国内は混乱しています。
 また、多党制でも、日本と韓国も大違いです。関係ないですが、韓国は政党のネーミングのバリエーションが日本と比べて豊富です。天宙平和統一家庭党、和合と跳躍に向けた国民連帯、国民失郷安保党など、長ったらしい名前の党がたくさんです。これらはどれも小さい党ですが、スポーツ平和党を見習って欲しいと思います。
 こうした党を比較する際、注目すべきなのはそのメリットとデメリットです。一党制、二党制、多党制、どれもメリットとデメリットを含んでいます。一党制は独裁に走りやすいというデメリットで見られていますが、一方で政治方針が安定しやすいというメリットも持っています。シンガポールがその例です。シンガポールは「開発独裁」という手法で経済を安定させました。これは、独裁する代わりに、社会インフラなどの充実を国民に対して約束することを意味します。これは決して珍しいことではありません。韓国やインドネシア開発独裁で力を蓄えました。今の中国もそうです。
 また、ドイツや北欧諸国は安定していますが、イタリアは小党に分かれすぎていて、不安定です。このように、党制度のメリットとデメリットを比較することで、レポートを書いていけば、いいのが書けると思います。
 大切なのは、とにかく調べて書いてみること。4000字を超えるくらいの勢いで、書いていきましょう。それから、履修ガイド(名前なんだっけ?)に載っている参考文献は、必ず購入し、それに加えて別の参考文献も読むようにしましょう。