慶應通信! r.saitoの研究室

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西洋史概説1(1)

 今年の西洋史概説1の課題は、「百年戦争後、フランスとイギリスの国家体系にどのような影響を与えたかについて論じなさい」というものです。私はそれよりひとつ前のユスティニアヌス帝に関するレポートを書いたのですが、今回は百年戦争について書きたいと思います。
 このレポートは「論じなさい」と書かれていますが、論文型かレポート型のどちらかととなると、レポート型に当てはまると思います。自分なりの意見を書くというよりも、むしろこれまでの文献数冊を、課題に合うように要約したものを、組み合わせていく作業を行う感じです。歴史学で新たな見解を生み出すのは、非常に困難なことだと思います。
 さて、どのような感じで書いていくかというと、フランスとイギリスの国家体系に焦点を当てて書くことが必要となるので、あまり百年戦争自体の記述は重要でないと思われます。載せても悪くはないと思いますが、控えめにすべきでしょう。
 章立ては、以下の感じでいいです。章の名前は適当でいいですが、フランスとイギリスに関することを1章ずつ設けましょう。

はじめに
第1章 百年戦争とは
第2章 百年戦争後のイギリス
第3章 百年戦争後のフランス
おわりに

 まず第1章は、百年戦争の概略ですが、ここでは細かいことは省いて、大体のことが書ければOKです。でも1000文字も書く必要はないかと思います。ここで重要なのは、1.どの国とどの国が戦ったか。2.何をめぐって戦ったか。3.どちらが勝利し、その後領土はどうなったか、くらいが書けると充分だと思います。戦争の経緯を詳しく書く必要はないです。
 重要なのは、第2章と第3章です。
(つづく)