慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

論文指導事前対策(2)

 私は予備指導を受講しておらず、事前の書類において、どこまで書ければ本指導となるか、予備指導と本指導の境がわからないので、詳しいことは書けません。そこで、今回は思いついたことを適当に書いてみたいと思います。適当です。
 事前の書類で必ず明らかにしておきたいことは以下の二点です。
(1)自分が何に興味を持っているか
(2)学問的に、どのようなジャンルに部類分けされるか
 まず(1)はJポップとか、介護福祉とか、シェークスピアとか、渋谷区の文化とか、ハウステンボスの経営事情とか、ソクラテスとか、そんな感じです。調べる対象について、なるべく明確にしておくといいです。
 次に、(2)学問的にどのようなジャンルに分類されるか、ということなんですが、経済学や教育学よりも、より細かな分類で見たほうがいいです。例えば教育学一つにおいても、教育社会学や教育経済学、国語化教育法や、教育工学など様々です。社会学にも、都市社会学や文化社会学、経済社会学などがあります。
 介護福祉一つに関してもいろんな見方があります。
 例えば、都市と田舎とでは介護のサービスが大きく違ってきます。高層マンションにいる老年者もいれば、田舎の一軒家に住む老年者もいます。都会では、スーパーやコンビニが容易に利用できますが、田舎だと自動車の運転が必要になったりで、困難です。一方、田舎では家族と同居している老年者が多いため、ヘルパーさんのお世話になる老年者は、都会と比べて(その比率は)少ないと思います。介護福祉を都市社会学的観点から見ると、こんな感じのことが明らかになると思います。
 また、介護には地域性もあります。老人ホームを利用することに対して「恥ずかしい」と抵抗を示す老年者の多い地域もあれば、少ない地域もあります。根拠のない推測ですが、生活保護の需給率と関連性があるのではないかと思っているのですが、文化的に閉鎖的なところほど、それを拒む傾向が高いのではないか思います。介護福祉を文化社会学的な観点から見た場合、こんな感じになります。
 さいごに、介護福祉を経済社会学的に見た場合、どういった見方なのかというと、それは老年者の経済格差です。年金のある老年者と、年金のない老年者とでは、その生き方に大きな違いがあります。実際に統計を調べた上で調査を行うと、利用しているサービスの違いなんかがわかると思います。
 こんな感じで、(1)調べる対象と(2)調べる方向性の二点を明確にしておけば、予備指導を回避することができるのではないかと思います。そのためには、自分の興味のある事柄の文献3、4冊と、学びたい学問のジャンルに関する文献3、4冊を読めばいいと思います。ちなみに、冊数は適当に書いてます。大体わかればそれで予備指導は回避できると思います。