慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

専業大学生って

 通信教育関連の掲示板に「専業大学生」という言葉が書かれていました。「自分が卒業できなくて、あなたが早く卒業できるのは、専業大学生だから。もし私に仕事(家事)がなかったら今頃は卒業してる」みたいな感じです。専業大学生という言葉は、18〜23くらいの、普通の大学に通っているのと同じ年齢の通信生をさします(これから20前後のことを「アラハタ(アラウンド二十歳)」と表記します)。
 確かに、仕事や家事と勉強との折り合いは大変です。しかし「専業大学生」という言葉を使って、「負担の少ない人」「ラクな人」というレッテルを貼るのは、良くないんじゃないかなぁ、と思います。事情は一人一人違うんです。アラハタ学生は青春の殆ど捨て、学問に身を捧げているに等しいです。「ひょっとしたら卒業できないかもしれない」「就職活動に支障が出るかもしれない」「学生らしいことをしたいのに、きっかけがつかめない」など、いろんな悩みを抱えていたりします。
 一方で、編入学試験というリターンマッチに備えている学生もいます。そうした学生数人からよくメールを貰いますが、4月入学にもかかわらず、既にレポートをいくつか仕上げているようです。みんなかなり頑張っています。 学歴のために、多くの方がいろんなものを犠牲にします。私は青春は捨てませんでしたが、社会人経験数年間を捨てています。しかし社会人としての時間を勉強に割り当てたことに関しては、後悔はしていません。(新卒時の仕事はちゃんと自分の適性を考えるべきだったと後悔していますが)。
 言いたいのは、みんな何かしら悩みを抱えているよ、ってことです。寿命を控えている方以外は、卒論が人生のゴールではありませんから。
 ちなみに私は19と20のときは軽く引きこもっていました。21(3年生)から大学デビューです。サークルの同級生は3人なのに、後輩が150人〜200人くらいいたので、キョドりつつの青春でした。