慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

ゼミにもぐりこめ!!

 編入学試験にさきあたって、アラハタ通信生には授業(特にゼミ)にもぐりこむことをおすすめします。私は通学生ではないので、一般の学生を対象に、どのような授業が開講されているか知りません。しかし、授業にもぐりこむことで、教員や他の学生と顔見知りになっておくと、編入学試験において大きなアドバンテージになります。もちろん、一般の試験をクリアしていないので、他の学生たちに対して気後れを感じてしまうことがあるかもしれない。でも、一緒の教室で学びたいのであれば、そうした覚悟は必要だと思います。
 少し前の日記で紹介しましたが、東京大学の教授に柳川範之先生という方がおられます。慶應通信(経済)を卒業後、東大の大学院を出て、そこから教員になられました。柳川先生は慶應通信の在学中、大学院入学を目指して東大の授業を聴講しておられたそうです。
 また、明治学院大学に鄭栄桓先生という方がいます。この方は、明治学院大学を出て、一橋大学大学院にもぐりこんでおられました。明治学院大学は、入学試験の難しさでは一橋大学には及びません。しかし、彼の卒業論文は、所属していた加藤哲郎ゼミナール屈指の完成度です。『プロレタリア国際主義の屈折―朝鮮人共産主義者金斗鎔の半生―(鄭栄桓)』に目を通した後、一番先頭の方の卒論に目を通していただければ、その差が歴然であることに気付くと思います。明治学院大学はいつの間にかフランスのグランゼコールになったのではないかと錯覚してしまいそうになります。
 加藤哲郎ゼミナールの卒論集には、なぜか中学生でも書けそうな作文が幾つかあります。しかし、全体的にすごく優秀で、現在彼らより4歳上の私も圧倒されそうです。卒業論文を頑張らなかった方も、別の道で頑張っていたのだと思います。勉強だけが学生の道ではありません。
 しかし、慶應通信生は勉強しない限り前には進めません。頑張れ、そしてもぐりこめアラハタ通信生!!