慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

慶應通信への入学準備(4)

 まず、本選びについて、そのポイントを三つ挙げておきます。
 一つ目は、難しすぎるものを選ばないことです。慶應義塾大学は、日本の中でも屈指の難度を誇る大学です。しかし、入学の段階で「慶應だから、難しい本を選ばないといけない」と思い込んではダメです。最初は、勇気を持ってハードルを下げることが肝心です。例えば、これまでの悪い例として、難解な哲学書や外国語の文献(原著)などがあります。慶應通信には、私を含め天才などいません。そんなのを選んで、まともな書評が書けるはずがないです。なるべく普段の生活に密着した、易しいものを選ぶようにしましょう。
 二つ目は、教科書的でないもの。例えば、私は慶應通信での勉強に高校倫理の参考書やナツメ書房の図解雑学シリーズを挙げています。しかし、これは引用や要約に適しません。「教科書を要約しましょう」と言われて、できる人はいないでしょう。それは、一冊の中に論点が極めてたくさんあるためです。論点は、よく本の「はじめに」のところに書かれています。この「はじめに」のところを読んで、著者はこの本で一体何を言いたがっているのか察知しておくことが重要です。
 そして三つ目は、長すぎないもの。なるべく短い本を選びましょう。例えば、新書(ちくま新書岩波新書など)のようにコンパクトなもの。もしくは、一冊の本を数人で書いているものです。こうした本は、背表紙の名前のところに「編」と書かれています。一人当たり、卒論と大体等しい二万字〜四万字で書かれているため読みやすく、論点を掴みやすいです。
 それから、本はなるべく購入するようにしましょう。通信生の中には、よく本を借りに図書館に通われている方もおりますが、本を借りることが習慣化すると、卒業が長引きます。図書館で本を借りていいのは、必要な文献の値段が5000円を超えるなど、高すぎる場合です。借りた本の内容は、頭には残りません。買うお金がないのならばコピーしましょう(それでもコピー代がかかってしまうのですが)。慶應通信では、決して本を買うお金を惜しんではなりません。図書館では、これから買おうとする本の吟味と、勉強のために通うといいです。