慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

エスノグラフィ(3)

 2ヶ月くらい前になりますが、「エスノグラフィで慶應通信を探ってみよう」みたいな記事を書きました。今回は、前回の記事と慶應通信とを掛け合わせて、記述していきたいと思います。過去の記事は↓です。

慶應通信に関する卒論を考えてみた(1)
慶應通信に関する卒論を考えてみた(2)
慶應通信に関する卒論を考えてみた(3)

1.問題設定
 エスノグラフィで論文を書く場合、問題設定は比較的簡単です。慶應通信を探る場合、「慶應通信に入学した目的は」とか、「慶應通信で勉強することの意義は」とか、「慶應通信を卒業して、何が得られたか」という曖昧なものでも充分です。また、インタビューをすることで、問題設定が深化することがあるかもしれません。
 大学の入学は、個々人にとって大きな節目であり、できごとです。一般の大学と比べると、生活などの面において、入学後の変化は少ないでしょうが、それでも大学に入るというのは、人にとって大きなことです。何かしら「これまでの自分を変えたい」と思って入学された方が大半でしょうから。私も動機は(いろいろありましたが)似たようなものです。


2.事前アンケート
 エスノグラフィは、特定の人物への調査を行いますが、それにさきあたって、対象(慶應通信)にかんする知識をつける必要があります。その手段が事前アンケートです。なるべく多くの方からアンケートを集めて、全体像を掴みます。
 例えば、「入学の動機は?」という質問でも、たくさんの異なる答えが返ってくると思います。「純粋に勉強したくて」「お金がなくて」「モテそうだから」…。様々なデータを整理するだけでも充分でしょうが、年齢や出身地(出身高校)、性別、などでどのような傾向があるか掴めておくと、大発見につながるかもしれません。また、インタビューの対象に対しても同じ質問をして、その人がどのような性質を持っているか掴んでおく必要があるでしょう。
 で、どのような質問をすればいいかに関しては、以下の本が役立つと思います。

フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門

フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門

 他にも文献はたくさんあります。エスノグラフィに関しては、ある程度仮説を整えておくことが必要な場合もあります。調査が大掛かりになればなるほど、仮説は重要なものとなるでしょう。
フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

 慶應通信を対象にして調査する場合、それほど大掛かりなものにはならないでしょう。逆に、インドの○○族による●●祭の、文化的位置付けを探る調査、とかになるとスケジュールから何からすべてが綿密なものとなるでしょう。