慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

スマートフォンで楽しめるソウル(2)

 朝鮮語の学習に適した教科書をここで紹介しようと思います。私が大阪府立大学に通っていた頃、この教科書を使っていました。これまでいろいろな教科書を見てきましたが、これがいちばんわかりやすいです。

よくわかる韓国語STEP〈1〉  CD付

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 自信がつけば、これに進むとよいでしょう。ステップ2です。
よくわかる韓国語〈STEP2〉

よくわかる韓国語〈STEP2〉

 ソウルでは、韓国人の方が流暢な日本語で話しかけてくれるので、朝鮮語をしゃべらなくてもどうにかなるように思います。地下鉄で切符を買うときは、タッチパネルを日本語に切り替えることができるので、簡単に買えてしまいます。
 しかし、とうぜん街の全ての標識に日本語のルビが振られているわけではありません。地下鉄の駅でも、簡単に切符は買えても、行き先の標識はハングルのみです。話し言葉よりもまず、ハングル自体の読み方と、それから、漢字の読みを覚えることを覚えることをすすめます。動詞や形容詞は後です。
 例えば「市庁舎」はハングルで「시(シ)청(チョン)사(サ)」といいます。漢字一文字がハングル一文字です。また、「市」も「詩」も「試」も、ハングルでは全て「시」です。ちなみに、「人」のような字は「s」の発音で、「I」のような字は「i」の発音です。また、「舎」も「者」も「社」もハングルでは「사」です。
 朝鮮語はいちばん日本語に近い言語です。韓国・北朝鮮の人は、戦前は日本語のように、漢字とハングルをまぜた文章を書いていました。「ハングル専用文と漢字ハングル混じり文」と検索すると、どのようなものだったかわかります。しかし戦後、朴正煕が漢字教育を行わない方針を定めたので、今の韓国で漢字が使われることはかなり少なくなりました。もし、漢字が禁止されないまま韓国の教育が進められたら、今のように苦労することはなかったのにと思うのですが、もうこれは仕方のないことですので、頑張って覚えましょう。
 もし、「これ、なんて読むんだっけ?」というハングルがあれば、iPhoneを持っていればハングルの入力ができるので、翻訳サイトに入力してみましょう。きっとわかるはずです。
 インターネットは、前に書いたようにolleh card(オッレカード)を使えば申し込むことができます。駅のコンビニで店員さんに「オッレカード チュセヨ」と言ってみましょう。運が良ければ流暢な日本語で「オッレカードですね?3300ウォンです」と答えてくれると思います。韓国は日本と比べて語学力が高いです。きっと初めての人はびっくりするでしょう。