慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

質疑応答について

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 慶應通信志望者の皆様におかれましては、そろそろ準備の時期であると思います。書評・志望動機を頑張って考えてください。また、学生の皆様におかれましては、科目試験お疲れ様でした。今はとりあえずゆっくりと休んでください。
 そして今更になってしまって申し訳ありません。質疑応答に対してお答えしたいと思います。
 先日(というか、先月)頂いた質問は、「卒論の書き方の解説で、『一般のレポート課題でも適応できる』と言われてましたが、それはどういうことでしょうか?」というものでした。なお、ここでは先月私が申したことについては省略させていただきます。
 さてその回答ですが、レポートの課題のなかには具体的でなく抽象的な問いが設定されているものがあります。たとえば、総合科目の社会学について。これはギデンズ『社会学』にある「考察を深める問い」に答えよというものですが、その中から一つ「超国籍企業は、実際に政府よりも力があるのだろうか」(p.85)という問いを選ぶとします。
 ここでの答え方について、「ある(もしくは、ない)」とそのまま自分の考えを述べるよりも、「この問いに対してAは「ある」という立場だが、その一方でBは「ない」との意見を持っている。その二つの意見のうち、私は前者であるAを擁護し、なぜその立場をとるのかということと、そしてBの意見について賛同しかねる理由を答えたい」といったような形で、問いをより答えやすい形に変えてから答えるようにすれば、レポートのスピードが上がることと思います。