慶應の通信の卒業生は、学士入学で入ってきた人が多いです。ですので、普通入学の方は、入学なさった後で、慣れないレポートの勉強方法に苦しまれると思います。大学の勉強は、高校の勉強とはまるっきり違ってきます。どれだけ知識があっても、自分の知識をアウトプットする能力がないと、大学では「0」と見なされるのです。
そこで、入学したばかりの方に、大まかにですが、そんな論文・レポートに対して、どのように構えればいいかをお教えしたいと思います。
テキストよりも、論文の書き方の本を優先して読む
慶應通信のレポートは、高度な知識が要求されると思っていらっしゃる方が多いと思われますが、実は、ごく基礎的な知識だけで合格は充分に可能です。(卒論はそうはいきませんが)。
実は、学問に関する知識以上に、論文の書き方の知識の方が重要なのです。慶應の論文・レポートは4000字が大半です。慣れない人はそれだけで苦行のように思えます。それだけではなく、たとえ4000字を埋めれたとしても、しっかり書けていないと不合格になる。あまりにも自分のレポートが拙すぎて、出すのさえためらわれる。
そう思ってらっしゃる方は非常に多いと思います。通信生の95%はそうです。私も前に通っていた大学では、そうでした。書いているのに、恥ずかしくて提出できず、単位を落としました。
でも、レポートは提出しない限り合格はできません。恥ずかしくても、封筒に包んで出しましょう。そこで、そうしたウジウジした気持ちを突破するために、論文作成を手助けしてくれる本を3冊紹介したいと思います。
1.論文の教室(NHKブックス)
- 作者: 戸田山和久
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/05/06
- メディア: 単行本
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論文の書きかたの、一番の名著だと思います。この本を読むことで、卒業がグッと近くなります。絶対に購入しましょう。
この本でしっかりと見ておきたいところは、本の後ろのほうにある論文例。
どのように議論が展開しているか、ということを分析することが大切です。
2.理科系の作文技術(中公新書)
- 作者: 木下是雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/09/22
- メディア: 新書
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3.レポート・論文の書き方入門(慶應義塾大学出版会)
- 作者: 河野哲也
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 単行本
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でも、こうした文献や参考例を単に読むだけでは、論文・レポートは書けないと思います。論文・レポートが書けるようになるためには、参考例を分析することが大切です。そこで、どのように分析していけばいいかを、1と3の本を中心に、明後日から書いていこうと思います。