慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

いかにして私がレポートの書きかたを身に付けたか

 今日はお仕事は休みです。実家の和歌山に帰ってきています。普段は大阪府某市で働いております。ですので、レポートの書き方についてはお休みし、明日書きます。
 今日は、どうして私はレポートの4000字を書ききる能力を身につけることができたのか、ということについて書きたいと思います。
 私は、学士入学で、慶応通信を受講する前に別の大学(関西の公立大学)にいました。慶応通信には、すでに旧帝・早慶レベルの大学を卒業した方が結構いらっしゃいますが、私が通っていた大学の偏差値は、旧帝・早慶にはやや及びません。しかし、教員一人当たりの生徒数は少なく、しっかりと指導の受けられる大学でした。
 通学課程には、たいてい「レポートの書き方」という名前の授業があります。
おそらく慶応の通学課程にも、そういった授業はあると思います。私はその授業を受けたことで、レポート・論文が書けるようになりました。
 で、授業の内容がどんなだったかというと、先生が用意した、ある課題文献に対して議論を行う、というものでした。その文献は8章からなり、毎週誰か一人が、1章分のレジュメを作り、授業前に配られます。それを元に受講生である私たちは議論を行いました。
 この授業には必ず宿題がありました。それは、4000字で、その文献1章ごとの要約(承)と批判(転)を提出するというものでした。また最終の授業には、何でもいいから8000字書け、という課題が出ました。書いたものに関しては必ず先生から、赤ペンの丁寧な添削がはいりました。また授業前には、生徒一人ひとりの論文の一部分が匿名で記載されたプリントが配られました。
 まじめな生徒が多く、たいていの学生は課題をやっていました。というのも、書いてこないと単位が貰えないためです。
 この授業の始めの頃は大変でした。当時の私は、少量の文章すら書けなかったため、要約は文献にある言葉をそのまま写しました。文献のコピペみたいなもんです。
 批判の部分においても、課題文献と対立する意見の載った本を、そのまま自分の論文にコラージュさせました。いけないことだとはわかっていましたが、その頃は自分の言葉を持っていなかったために、そうせざるを得ませんでした。
 しかし、3ヶ月くらい経つと、内容はぎこちないものでしたが、なぜか4000字がかけるようになっていました。初めて自転車に乗れた日のことを思い出しました。8000字の課題も、2000字くらいオーバーして書けました。
 そのとき、レポート・論文を書くためには、量をこなすことが重要だと気づきました。慶応通信にはこうした授業がないため、普通課程の人たちにとって、かなり敷居の高いものになっているのではないかと思います。
 それだけに普通課程を4年で卒業なさった方を尊敬しています。慶友会で文献の輪読会とか、レポートを書きあう会とか、ある文献に関して3000〜4000字程度の書評をブログで載せあい、見合う会などあれば、きっとみんな卒業に近づけるのにな、と思います。


ところで、「論文の書き方」で用いた文献は↓です。

セックス神話解体新書 (ちくま文庫)

セックス神話解体新書 (ちくま文庫)

出版された当時はセンセーショナルなものでしたが、今ではトンデモ扱いされています。