今日はレポート分析はお休みします。その代わり、文学部のために、おすすめ文献を紹介したいと思います。倫理・哲学の事柄に関して、浅く広く、そして詳しく載っている、まさに万能ともいえる文献です。
- 作者: 藤田正勝
- 出版社/メーカー: 文英堂
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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この参考書は、テストだけではなく、レポート・論文にも役立ちます。哲学・倫理学・社会学系の課題をするには、まず思想の流れを大まかに理解しておく必要があります。例えば、歴史哲学に取り組むためにはヘーゲルの『歴史哲学講義(上)』(岩波文庫)を読む必要がありますが、その前にヘーゲルがいかなる人物か、どのような思想を持っていたのかということについて知っておくと、いきなり課題文献を読むのと比べて、はるかにスムーズにレポートに取り組むことができます。ヘーゲルは「ドイツ観念論」を完成させた人物ですが、「ドイツ観念論」とは何でしょう?
他にこの参考書は、西洋哲学史1、倫理学、現代倫理学の諸問題、社会学史1、社会学史2、教育学、そして更に、文学部3類に含まれる二十世紀のフランス文学にも役立ちます。教育学の課題文献はジョン・デューイの『経験と教育』(講談社学術文庫)ですが、ここでは「プラグマティズム」という言葉を知っているかどうかで、その後に差が出てくると思います。
また、二十世紀のフランス文学では、カミュやサルトルなどの文献を読みますが(私はカミュ『異邦人』を読みました)、この場合、彼らの時代を代表する思想である「実存主義」がいかなるものかを押さえておく必要があるでしょう。
この参考書には「ドイツ観念論」、「プラグマティズム」や「実存主義」などの事柄が、分かりやすく記述されています。参考書なので引用することは難しいですが、それでも購入しておくべきだと私は思います。