慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

経済学(2)

 前回の記事の、章立てについての補足です。どうしても経済学が書けない方のみ見てください。
 この課題は、自分の見解の必要のないレポートです。経済学では、参考文献に書かれていることを、お題に従って分かりやすくまとめることが求められています。では、どのようにしてまとめていけばいいか説明します。
 まず、章立てについて。このレポートに必要なのは、価格弾力性と所得弾力性の説明です。ですので、このように章を割ります。

第1章.はじめに(350字〜400字)
第2章.価格弾力性
第3章.所得弾力性
第4章.さいごに(350字〜400字)

 ここでは、第1章と第2章だけとりあげます。まず、第2章から説明していきます。第2章では、価格弾力性とは一体何か、ということについて書くための章です(こんなこと書かなくていいかもしれませんが)。では、どのようにして書いていくか、これから考えてみたいと思います。
 まず、参考文献を見て価格弾力性とは一体何か頭で掴んでください。私はこのブログで高校参考書をすすめていますが、高校の『政治経済』には価格弾力性という言葉は載っていません。この場合は公務員試験の参考書を見ましょう。そして、価格弾力性の重要なポイントを3つほど抜き出します。

第2章.価格弾力性
 第1節.価格弾力性とは何か(その公式と意味)。
 第2節.価格弾力性のグラフ(及びそのグラフの説明、弾力性の大小とグラフの勾配について)。
 第3節.弾力性の大小と支出額の増減。

 この場合、節は書いても書かなくても問題はないでしょう。このように節に再分化することで、一つの節あたり平均して550字程度ですむようになります。
 まず第1節では、価格弾力性とは何か、公式について説明します。前回の日記の内容を膨らましましょう。
 続いて第2節では、価格弾力性のグラフは一体どうなっているか説明します。価格弾力性のグラフは、負の関数になっています。xの値を需要量、yの値を価格としたとき、片一方が増加すると片一方が減少する式です。グラフを考えるとき、重要なのがその傾きです。価格弾力性が高くなっていくと、勾配は緩やかになっていきます。そうしたことなどについての説明です。
 最後の第3節では、弾力性の大小と支出額の増減についてです。価格が同じ100円のA(弾力性大)とB(弾力性小)があるとします。100円の時の需要量がともに100個だとした場合、価格が10%増加したら、どちらの方が総支出額が高くなるでしょうか。ここで注意したいのが弾力性の大きいものは需要量ががくんとさがり、小さいものはちびっと下がる、ということです。
 つづいて、第1章はじめに、ですが、ここでは価格弾力性と所得弾力性が(おおざっぱに)どんなものか、いかなるときに必要とされるか、ということと、章の説明を書けばOKです。3章は2章と同じように書いて、それから4章はこれまで書いてきたことのまとめです。