ウィキペディアをたまたま見ていて知ったことなんですが、『学問のすすめ』で一番有名な言葉
「天ハ人ノ上ニ人ヲ造ラズ人ノ下ニ人ヲ造ラズト云ヘリ」
これは福澤諭吉の言葉ではなく、アメリカ合衆国の独立宣言から抜粋した言葉。「云ヘリ」というのは、「云われている」という意味。それ以降は、このように続きます。
「サレドモ今広クコノ人間世界ヲ見渡スニ、カシコキ人アリ、オロカナル人アリ、貧シキモアリ、富メルモアリ、貴人モアリ、下人モアリテ、ソノ有様雲ト泥トノ相違アルニ似タルハ何ゾヤ」
全てを現代語に訳すと、このようになります。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている
人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。
…そうだったのか。初めて知ったば。