慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

ゴールを想定することが困難な場合(1)

 『7つの習慣』を始めとして、いろんな自己啓蒙本に書かれていることの一つに「ゴールを想定して、そこから逆算して計画を立てる」というものがあります。至極真っ当なことです。しかし、どう考えてもゴールの想定ができないことがあります。
 例えば、私は母に勧められ(というか強制され)私立中学を受験したことがあります。智弁和歌山中学です。小学5年生の夏休みから大手の塾に通い始めたのですが、そこでは学校とはことなり、学ぶ内容が非常にハイレベルでした。私は小学校ではトップに近い成績でしたが、塾では一番下のクラスでした。何とか頑張って上のクラスにいけたのですが、上位の生徒の学力は信じられないほど高く、そうした学生が智弁和歌山中学や近大和歌山中学に入っていきました。
 おそらく難関私立中学や難関大学に合格する生徒は、勉強に取り組む際に、合格というゴールへの道順が、最初からある程度分かっているのではないかと思いました。もちろん、合格できる生徒も受験当初から合格への道順が明瞭であったというわけではないと思います。しかし、合格圏の学生は、勉強を進めていくことでその道のりを明らかにしていくことができたのではないかと思います。
(つづく)