慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

大阪慶友会・定例会(3)

 定例会では、卒業者の講演があります。今回の方は、詳しいことは許可を取っていないので書けませんが、卒論の文字数が9万字です。定年退職や専業主婦の方ならば、10万字前後は普通にいます。しかし、この方は会社員で、働きながらこれだけの文字数をお書きになったのは、すごいことだと私は思っています。私は3万字です。卒論を書いていた当時、これが限界でした。私は当初2万字で提出する予定でしたが、指導教官から50%増やすようにとのメールが来たので、何とか1万字付け足しました。
 卒論で一番大変なのは、誤字脱字の訂正と注釈です。これが非常に面倒なのです。最近はパソコンの普及で非常に手間がかからなくなっていますが、パソコンに慣れていない高齢者の方にとっては拷問に近い作業でしょう。2万字でも、結構しんどいと思います。私はマイクロソフトofficeのwordを使って書いていますが、慣れない方はwordの仕組みを覚えるところからスタートしなくてはなりません。覚えない限り前には進まないのです。
 さて、慶應通信の卒業生の中には、大学院に進む方と再び慶應通信に入学する方がいます。慶應通信は一度卒業すると、大学院には問題なく進めると思います。東大院であれ京大院であれ、英語がどうにかさえなれば、専攻を大きく変更しない限り、さほど難なく入学できると思います。
 また、再入学組は別の学科に入りますが、既に勉強の仕方や慶應通信のシステムが分かっているため、卒業にはそれほど梃子摺らないです。中には文・経済・法の三つを制覇した「三冠王」と呼ばれる方もいます。そうした方はほぼ全員が定年なんですが(あ、私も大学・院・通信制大学を卒業しているため、ある意味三冠王であると言えます)。
 これから通信教育部に入学しようとしている方にとっては、いささかびっくりすることかもしれませんが、慶應通信ではこれが当たり前だったりします。でも、大学受験よりはやや楽だと思っています。そして、卒論でも決して10万字前後書く必要はありません。担当教官にも寄りますが、私のように2,3万字でも大丈夫です。大学受験を経験している方は、英語以外のレポートで一つでも単位を貰うことができれば、卒論までは何とかなると思っています。