慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

東洋哲学について

 ずっと前のことですが、「やりたい勉強(東洋哲学)が勉強できなかったから中退した」みたいなことが書かれたブログを見ました。通信教育はもちろん、一般の大学でも、サービスは万全ではありません。「勉強したい科目があるのにできない」というケースはどこでも普通にあります。
 しかし大学にはカラーがあります。それを押さえてから入学願書を書いたほうが賢明です。たとえば「慶應大学と佛教大学、東洋哲学を学ぶならどっち?」と聞かれれば、通学一般課程の偏差値を抜きにすると、明らかに後者でしょう。そもそも慶應大学の創立者蘭学者です。留学したのはインドや中国ではなく欧米です。
 と言っても、慶應大学でも東洋哲学は学べます。「東洋哲学史」という科目はありませんが、スクーリングの「東洋史概説」で思想的なことを学べます。しかし、西洋史や西洋哲学と比較すると、その科目数は圧倒的に少ないです。慶應大学の哲学専攻で東洋哲学を専門とする先生はいません。日本文学や中国文学、東洋史の先生が哲学も教えてくれます。
 もちろん、東洋に関することを勉強したくて、教えて欲しい先生が慶應にいる場合は、慶應を選択すべきですが。
 文学部は、1類(思想)に関しては東洋よりも西洋の方に重きが置かれています。2類(歴史)は、東洋史系の科目は多いです。3類に関してですが、3類は英語学・イギリス文学・アメリカ文学フランス文学の比重が高く、ドイツ文学・ロシア文学・中国文学の科目が少ないです。なお英語に関する学問をみっちり学びたい人は、文学部3類を選ぶべきだと思います。
 勉強にしろ仕事にしろ大切なのは、何よりモチベーション(というか、やる気)だと思います。やる気が持続するように、学部を選んだり、興味のある科目を履修していくのがいいです。