慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

教員免許履修の罠

 「慶應通学OBの通信生はすぐに退学する」というジンクスの話をたまに聞きます。私はそうした人が多いかどうかはわかりません。しかし実際そういう人はいて、結構目立つので、話題になることは多いだろうなと思います。
 通学課程後入学する方の大半は、おそらく教職科目の履修だと思います。これは私個人の意見ですが、慶應通信で教員免許を取得することは、おすすめしません。関東ならば玉川大学明星大学、関西ならば佛教大学での履修をすすめます。ただし、慶應通信OBは例外です。レポートや大学のシステムに慣れているからです。
 慶應通信での教職履修をすすめない理由は、科目試験の少なさです。仮に、免許取得に必要な単位を24単位(そのうち4単位をスクーリングで取得)とすると、どう考えても1年での取得は困難です。特に、働きながらの方はやや絶望的です。もちろん、学部生時代に幾分かの単位は取得しているでしょうが、それでも困難です。
 科目試験の月は4月、7月、10月、1月です。4月入学者は4月の科目試験が不可能なので、1年で取得しようとすると、科目試験は3度だけのチャンスになります。それだけでなく、教育実習の申し込みや日程調整などのプレッシャーものしかかります。教員採用試験はさらに困難です。高校社会科は雲を掴むような難度です。私は教員を諦めて、公務員や大学職員を受験したクチですが(実際こっちの方が向いてる)、試験に次々と通るのでびっくりしました(面接は厄介でしたが)。
 慶應通信は、学生に対するフォローが他大学と比較してかなり手薄だと言われています。実際そうなんだと思います。間違いなく、クレーム率ナンバーワンの大学だと思います。ですので教員育成に重きを置いた、フォローの厚い大学に入った方がいいのです。