慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

中上健次と三田文学

 先日、科目試験後の懇親会に参加させていただきました。慶應からは、川島先生(独文)がいらっしゃいました。で、いろいろ文学について、お話をさせていただいたんですが、中上健次の話になりました。三田文学と関わりのある作家です。

軽蔑 (角川文庫)

軽蔑 (角川文庫)

 先生は、(多くの物語の舞台である)新宮市に関心があるとおっしゃってました。中上健次の作品のひとつに『軽蔑』があります。これは、新宮からやってきた青年、二宮一彦が、歌舞伎町でストリッパーをしていた矢木真知子に一目惚れし、共に新宮市で過ごす物語です。
 真知子は慣れない田舎町で戸惑うも、周囲の人々の温かい心に触れているうちに、次第に閉ざされていた心を開いていくというハートフルストーリーでは決してありません。
 真逆です(^^)
 これが…人口流出の止まらない和歌山クウォリティ。