慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

AO入試について

 よく通信制大学は「入学試験がないから、誰でも入れる」という理由で蔑まれがちです。実際、不届きすぎて蔑まれても仕方のない方はいます。夏スクーリングではストーカーなどのトラブルが発生します。しかし、受験を受けなかったからといって、自己を卑下する必要はないと私は思います。
 今では、推薦入試やAO入試など試験を経験せずに入学する方が増えています。大学によっては、学生の半数以上がAOや推薦で、入試を受けて入学した学生がマイノリティになっているところもあります。慶應大学の通学課程も多くの方がAOや推薦です。
 私は受験を決して不要な制度だとは思っておりませんが、なるべく受験勉強に労力を割かずに大学に行ったほうがいいと考えています。これは、勉強するなという意味ではありません。なるべく好きでない勉強に時間をかけずに、好きな勉強に集中して、好きな大学に行った方がいいという意味です。
 和歌山のような田舎では国公立の信仰が高いため、多くの高校生がセンター試験を受験します。私立大学の付属高校でも、国公立重視のカリキュラムが組まれています。5科目に割くエネルギーはかなり大きいです。私は高校時代は理系で、受験生のときかなりの知識を詰め込みましたが、大半が大学生になったときに不必要になる知識でした。
 AO入試や推薦入試が増えて、「学生がバカになった」と言われるようになりましたが、学生はバカでいいんだと私は思います。私もバカです(他人に言われると腹が経ちますが、仕方ない)。ちなみに写真に『AO入試で「バカが増えた」と大学関係者』という記事を書いている記者もそんなに賢くない。

AO義塾3帰省を指導する斎木陽平さん。「競争率が高いAO入試は上位校だけで、マイノリティーになっている。社会を突き動かす人材が一人でも多く排出できればいい」と話す斎木さんの夢は、政治家だ(撮影/写真部・東川哲也)

こんな文章だと、AO入試が悪い意味で社会を突き動かす人材の温床みたいじゃないですか。
dunton2014-07-05