慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

和歌山の10年で得た能力

 和歌山で過ごして10年たちます。あっという間でした。

 その期間、私が身につけた能力として一番大きいものは、「あなたは恵まれているので、もっと努力をしなくてはならない」、「ほかの人はあなたよりもはるかに頑張っている」という被害妄想のようなものを、心の中で撥ね返すことができるようになったことだと思います。幻聴のようなレベルのものではないと思いますが、生まれた環境でしょうか、想像上の「恵まれない人」というのを過剰に意識して生きてきたように思います。

 いや、いちゃもんをつけてくるような人は実際にいます。しかしながら、いい大学なんて年に10数万円払えば行けるところはありますし、公務員試験においても、あってないような試験を課しているところはあります。また、それなりの試験を課しているところでもきちんと対策を講じてさえいれば、何とかなると私は思っています。国家総合職以外なら。

 私は、人生に失敗した高齢者たちのサンドバッグではないのです。八つ当たりされると困ってしまいます。