そろそろ合格通知が来ていると思います。合格された皆様、おめでとうございます。これからが本番ですが。
さて、これを見ている方の中には、10月に入学を考えていたけれど、志望動機や書評が書けなかった、という方がおられると思います。慶應通信は、入学してからが勝負ですので、入学するにあたって志望動機+書評はなんとしても書き上げたいところです。書けば、たいてい通ります。6人に1人が落ちるレベルです。
ところで、これを見ている方の中には、志望動機+書評が書けなかった、という方もおられることかと思います。「完全なものを書きたかったけれども、なかなかそれができなくて…」といった感じでしょうか。そういった状態のときは、「現時点では入学する力がない」と考えた方がいいと思います。でも、心配はいりません。半年間で勉強すればいいのです。
ただ、学士入学・特別入学でない普通入学(高卒)の方に関しては、私は別の通信制大学、通信制短期大学で勉強された方がいいのかなぁ、と思っています。
慶應通信の卒業率は(今はわかりませんが)10%程度、卒業年数はおよそ9年だったと思います。これは、学士入学も含めてです。ですので、作文力が低いまま入学しても結局中退するだけでは…と思うのです。
別のやさしめの通信制短大で修行して、準学士の学位をもらってから慶應通信に特別入学した方がいいと思うのです。特別入学は、いくらかの単位が免除されます。慶應通信に入って、2年たつけど単位が10も取れていない人はたくさんいます。
ですので、志望動機や書評が書けなかった人は、別の通信制短大で修行してから慶應通信を目指してみては?と思います。
6人に1人が落ちています
塾生の方が持ってきてくださった慶應義塾のデータによると、通信教育課程は、6人に1人が落ちていました。言い換えると競争率は1.2倍です。
通学課程の方や他の方がこの数字を見たとき、「通信課程はほとんど落ちない」と思うことでしょう。しかし、通信課程にとって、これまで人を落とした年はなかったと思います。
定員は入学者と比べてかなり多く、いわゆる「定員割れ」している状態です。それでも人をここまで絞ったということは、たくさん合格者を出しても「どうせ中退する」と事務局や先生方が判断したのでしょう。
ビリギャルの弊害
私は「ビリギャル」についてこのように思っています。
「ビリギャル」は、成功の物語として観るぶんには問題はないと思います。でも、これを真に受けてしまうと人生を破綻させてしまう恐れがあります。パッとしない子供をもつ親が「これを読め」と子供に読ませても、きっとその子の成績は上がらないでしょう。ビリギャルは、別の人間に例えると「カズさん」です。
カズさんは、ほんの数日で20パーセント近くの体脂肪率を一桁に落としてしまうマッチョマンです。私の体脂肪率は今15〜16%ですが、私の体脂肪率は彼のようには落ちないでしょう。カズさんは、余裕で1日800kcalを消費するパワーを持っています。時速10kmで1時間を走る体力を持っています。私は10kmで走ると20分しか持ちません。運動不足のサラリーマンは5分も持たないでしょう。
ビリギャルも同じ。彼女は愛知淑徳高校(かなりの進学校)出身です。小学生のときは、かなり勉強したことと思います。
進学校に進んだ子供が、しばらくして落ちこぼれることは多々あります。周りも優秀な子供達ですから、これまでの学校では神童でも、新しい学校で埋もれたり落ちこぼれることは普通なのです。
進学校で落ちこぼれることは、かなり心にキます。自暴自棄になって勉強をやめてしまうことがあるかもしれない。
しかし、それでも小さいとき受験をして得た経験、すなわち勉強を落ち着いて行う精神力は、彼女には残っています。全く勉強をしていなかった子供とは違うのです。
親は子供にこれを読ませるとき、この事実を無視してはいけないと思います。