慶應通信! r.saitoの研究室

慶應義塾大学通信教育課程のブログです。皆さんの卒業を応援します。

慶應通信の入学難易度が上がりそうな件について

 ご無沙汰しております、斎藤です。今回は慶應通信の難易度の推移について、個人的な感想を書いていきたいと思っています。

 来年度、慶應通信の入学定員が今年度と同程度となる場合、かなり入学難易度が上がることが考えられます。

 一つ目の理由は、現在大学院に通われているタレントの田村淳さんの影響で、慶應通信の認知度がかなり増えたこと。二つ目の理由は、言うまでもないでしょう、コロナウィルスによる影響です。一般の通学課程の大学が一気に通信制大学に寄せてきたことで、「あれ?無理して受験なんてしなくても、通信でよくね?」と思われた方が多いように思います。学費のことを考えると当然だと思います。

 これらの理由から、通信制を受験される方は、しっかりと対策をして志望動機・書評に臨んでいただきたいと思っています。

 例えば志望動機については、①「過去の学習体験」と②「将来の展望」について具体的に書くこと。例えば①については、「これまであまり勉強してこなかったが…」という記述の方が多いように思います。私はこういったことを書いてはいけないと思っています。勉強してこなかった方が大学に入ったからと言って勉強できるようになるとは思っていませんので。

 また、「学習体験」については、もちろん仕事や課外活動などから得た学習経験でも悪くはないと思うのですが、私は教科書や文献を読んで得たことのほうがいいと思っています。仕事や課外活動から得た体験を学術的なことに結び付けて書くのは、これから大学で勉強する人にとっては難しいと思っています。どうしても内容が浅くなってしまうように思います。

 続いて書評については、自身の選んだ文献について、きっちりと要約できているか。それに対してきっちりと論評できているか、ということが重要です。しかも、720字以内で、です。

 論評というのは、自分で選んだ本について、「この点に納得した」とか「この点が納得いかない」とか、「違う、そうじゃない、こうだ」などの意見を言うことです。多くの方は要約だけで終えてしまったり、論評も表面的なところで終わってしまっていると思います。じっくりと時間をかけて読書し、それに対する自分の意見をまとめる必要があります。

 慶應通信の入学は、今でも非常に簡単で、来年もきっと簡単だと思います。しかし、書くだけで合格できるものではありませんので、できるだけゆとりをもって対策に臨んだほうがいいと思いました。